イタリア製のアナログ腕時計をメンテナンス
10年以上前の時計ですが、ボタンの引っかかりやリューズの動作とガラスの内部汚れによる曇りが気になったので分解して簡単な清掃とグリスアップを行いました。 発売当時は本にも載ったようですが、今ではゴミ同然の価格で販売されています。 なぜかと言うと、内部の装飾関係が取れやすいようで、良くパネル盤面の4連リングが外れていたり日付の四角い装飾が外れていたりしているようです。 それにこのムーブメントの精度が悪いためか日差60秒と非常にズレの発生が大きい時計です。 アナログなので毎日時刻合わせは必要なので気にはなりませんが(*_*; 型番 SM10112-BK 定価 198,000円(税込) 素材:ステンレススチール(ケース、バンド)、ミネラルガラス(風防) 風防がミネラルガラスなので高級品にしては仕様が今一つですね、これくらいの価格帯であればサファイヤガラスが使用されているのが当たり前と思いますが? それではガラスの汚れから掃除して行きます。 カラスが薄く曇っているような状態です。上面からいくら磨いても変わりませんので中から汚れている事になります。 ベルトが邪魔なのでベルトを本体から外して、裏蓋を外します。 そしてリューズを外しますが、この時計はプッシュロック式でした。 表面のガラスの裏を清掃するにはムーブメントを外す必要がありますので、ムーブメントを固定している樹脂パーツを外します。 樹脂パーツを外すとムーブメントがフリーになりますので、本体を裏返すなりして取り出しケースだけにします。 ケースの汚れ具合はこんな感じです(;_:) 白っぽいです。 無水アルコールで内部を綺麗にふき取りました。 透明感が出ました(=^・^=) ついでにボタンの動きが悪かったのでシリコングリースを塗布してボタンの動きを良くしました。 使用したグリスはKURE シリコングリースメイトを使用しました。 耐熱・耐寒性能も良いようなので時計用では無いのですが使ってみました。 ボタン動作は非常にスムーズになりました!(^^)! そしてムーブメントをケースに慎重に戻し、固定用の樹脂をはめ込みます。 裏蓋のOリングは傷んでいないようなので、上記のシリコングリースをOリングにまんべんなく擦り込み、裏蓋へはめます。 裏蓋を閉めたら完成です。 そもそも何故ガラス内面が汚れるのでしょうか? この製品特有の問題なのか、このメーカーの問題なのか? 3気圧の生活用防水なので直ぐに浸水するものでは無いようですが、ネットで調べてみると同症状と装飾品外れが多いようです。 左が清掃前で右が清掃後です。 写真でもガラスの白っぽさが全然違いますが、実物ではスッキリした見やすさになりました!(^^)!